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コラム

【しまログ#16】「西ノ島が好き」、その想いをこの宿に

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    • 西ノ島町
  • 季節

はじめまして。西ノ島の魅力を発信する「しまログ」です。
西ノ島のことを知っている人にも、これから知る人にも、
「西ノ島の数えきれないほどの魅力を伝えたい」という想いから発足しました。

西ノ島には、さまざまな立場で地域を支える人たちがいます。
観光や宿泊業もその一つ。島を訪れる人を迎え、地域の魅力を伝える大切な役割を担っています。
今回お話を伺ったのは、リゾ隠岐ロザージュの社長・伊藤将宏(いとう まさひろ)さん。
どのような経緯で経営者となり、どのような思いで仕事に向き合っているのでしょうか。
これまでの歩みを振り返りながら、西ノ島の魅力や好きなところについて語っていただきました。

目次

  1. リゾ隠岐ロザージュについて
  2. 「この島だから続けたい」
  3. あとがき

リゾ隠岐ロザージュについて

西ノ島町にあるリゾ隠岐ロザージュは、美しい海を望むことのできる全室オーシャンビューの宿泊施設です。観光やビジネスなどさまざまな目的で利用されており、島を訪れる多くの人々の滞在を支えています。館内からは日本海の雄大な景色を楽しむことができ、隠岐ならではの豊かな自然を身近に感じられます。また、隠岐の海鮮をふんだんにつかった夕食を堪能できるのも魅力の一つ。訪れた人々に心地よい時間とおもてなしを提供しています。

☆アクセス
〒684-0303  島根県隠岐郡西ノ島町美田940
TEL: 08514-6-1000新しいタブで開きます

リゾ隠岐ロザージュのHPはこちら新しいタブで開きます

リゾ隠岐ロザージュのご予約はこちら新しいタブで開きます

「この島だから続けたい」

ーー「今日はよろしくお願いします。まず、自己紹介からお願いします。」
伊藤社長「株式会社ITOの代表取締役です。リゾ隠岐ロザージュを経営しています。よろしくお願いします。」

ーー「リゾ隠岐ロザージュとは、どんなホテルですか」
伊藤社長「みなさまにゆっくりしていただきたいホテルです。どんなホテルというか、都会で疲れた方を癒すというのが目標で希望だから、のんびりしていただくのが一番いいのかなとは思っています。」

ーー「のんびりしてもらうというところで、こだわっている部分とかはありますか」
伊藤社長「どうですかね、、。こだわりというか、見ていただけるように本当に景色がいいから、時間を忘れるというところでホテルの中でも時間を意識するものを置いていないかな。時計も置いていないし。よくお客さんからは目覚まし時計が欲しいと言われますが(笑)その時はフロントでお貸出しをしています。あと、アピールポイントでいうと従業員がみんな優しいです。」

ーー「リゾ隠岐ロザージュに来たきっかけや、そのまま社長になった経緯が気になったのですが、教えていただけますか」
伊藤社長「きっかけは、大学後就職して都会に疲れて帰ってきたんだよね、24歳の時かな。1年間くらいはゆっくりして松江の方に就職したいなという気持ちで帰ってきました。でも1か月くらいかな、家にいるとあまりにも暇で。何かバイトしようかなと思ったときにここ(リゾ隠岐ロザージュ)があって、ここで働きだしたのがはじまりです。5月くらいに働き出して、気付いたら10月には営業に行ってた(笑)自分でもびっくりした。自分が住んでいた西ノ島しか知らないから、こういった観光業でそれを売る仕事になって1から勉強もしたし、どうやったら相手に伝わるかなと思いながら営業には行ったね。その年の3月に、そのまま働かんかみたいな感じで言われてここに入りました。そしたらもう24年、人生の半分はホテルにいることになるね、それがきっかけかな。そもそもお客様相手の商売が好きだったのかなって。ホテル業界はやっぱりシーズンがあるから従業員のローテーションとか、生活のリズムとかが大変だと思う。大変だと思うけれど、それなりに楽しい部分もあるなっていうのは思ってる。」

ーー「ホテルを運営するにあたって、大切にしていることは何かありますか」
伊藤社長「お客様に対してなのか、本当の会社の運営としてなのかで多分違ってくると思うんだけど、お客様に対してはやっぱり嫌な顔はしないことかな。それは絶対に心がけてる。どんなことを言われてもいったん飲み込むし、表情に出さないようにしている。次の日にはチェックアウトして帰られてしまうわけだから、お客様が嫌な気持ちのまま帰っていくのが一番しんどい。ちょっとでも気持ちよく帰っていただく方が絶対にいいから。
あと、顔色はすごいうかがうかな。一人旅の方も多いから、本当に喋りかけてほしくなさそうな人には喋りかけないし、こっちもワンクッションはいれるよ。旅行先で出会った人との会話を楽しみたい人もいるから、そういった人には話すかな。そうしたらすごい長い、ずっと話してる(笑)些細なことでもなんでも話してるけど、いろいろな人と喋りたいっていうのが根本にあるかな。いろんな方のいろんな考え方聞きたいから。」

ーー「次に西ノ島について聞きたくて。伊藤社長が西ノ島のことをどう思っているかや、西ノ島でホテルをやっていてよかったことはありますか?」
伊藤社長「俺は(西ノ島が)好き。帰れる場所だと思う、都会の人にとっても。リピーターで来ていただくのが一番いいと思うし、西ノ島が気に入ってまた帰ってきますみたいな場所。そういう場所だと思う。帰れる場所が田舎の方がいいじゃん?疲れた時にも、癒される場所として田舎があるのはいいことだと思う。帰られた後もまた来てほしいし、アルバイトで関わった方も家族を連れて来てくれて広がったりする。ありがたいし、そういうのが大好きだね。」

ーー「観光地で好きなところはありますか」
伊藤社長「一番は鬼舞かな、島の地形が一番分かる。国賀とか摩天崖も綺麗なんだけど、鬼舞は内海も外海も360度見える。ジオパークになってから勉強して、改めて行ったら感動した。島前カルデラの話とか、焼火神社が中心で噴火してっていう話を聞いてから行ったら本当に綺麗だと思った。どこから見ても、自然しか見えない。こんなところあるんだなって改めて感動した。

お客さんに聞かれたら、鬼舞をまず第1に言うかな。国賀、摩天崖とかはみなさんご存知だったりするけど、国賀や摩天崖に行った後に『他にどこかありますか?』ってなるから、そうなったときには『鬼舞行かれましたか?』みたいな話をする。鬼舞はパノラマで見えるのと一緒、見える景色がすごいけん。多分鬼舞でしか見えないんだよね海士って。国賀や摩天崖、赤尾に行っても海士って見えない。本当に向こう側(海士、知夫里)の景勝地で唯一見えるのが鬼舞になる。
観光のことは本当に若いころの営業で全部学んだかな。一緒についていった人とか、この島に住んでいる年配の方とか。観光をやられている方と一緒に営業行ったときに、その人の話を全部真似してる(笑)俺も一緒に営業行きながら、隣でへーって心の中ですごい思いながら話をずっと聞いとった。通天橋の意味とかね。通天橋って”天に通ずる橋”って書くでしょ。なんでそうなったかって、摩天崖に向かう遊歩道の途中に右曲がってちょっと景色が見えるところがあるんだけど、そこから通天橋を見ると階段のように見える。本当に天に通じてる橋のように登っているように見えるから、この名前がついたって。

俺はそれが一番感動したから、その人の話をずっと真似して言ってる(笑)西ノ島で、好きなところはある?」

ーー「私はやっぱり摩天崖が好きですね。雨の日とかの曇っている日もすごい好きですけど、でもやっぱり夕暮れ時が好きです。本当に綺麗です。」
伊藤社長「だよね。アテンドすると王道の国賀海岸にしろ、摩天崖、赤尾、鬼舞にしても改めて良い。結構他の観光地も営業とかで見たけど、ここ(西ノ島)がやっぱりいいなって思う。ただ、そこまでの導線ははるかに上手だよね、向こう(他の観光地)の方が。お客さんが来るなっていうような仕掛けもあるし。だから、西ノ島もそういったところの植え付けがもうちょっとできたらいいんだろうなって思うし、そういった意味でも伸びしろがまだあると思う。それを頑張っていかないとなと思ってる。」

ーー「去年行ってたツアーも西ノ島に泊まるのもあったんですけど、泊まるメインで来るのは海士町が多い印象で。昼は西ノ島周っても、島後に帰るパターンも多くて、ちょっともったいないなって思ったりしたんですよね。」
伊藤社長「寂しいよね。1回西ノ島だけでツアーとかも作ればいいよね、何もかも入れて。それがきっかけで夜も西ノ島に残ろうとか、何しようかっていうところになってくるじゃん。夕陽もどこに行っても綺麗だから、日中に他の海士とか知夫里観光して、泊まりは西ノ島でっていうのが一番ありがたいけどね。上手くはいかんだろうし、やっぱり難しい。もう20何年してるけど、商売って難しいなって思う。観光なんか特にそうで、時期ですごい左右されるかな。」

「あとは、今後の子たちのことを考えるようになるかな、俺くらいの年齢になると。次をどうするか、西ノ島が。自分の年代よりも島に残る子たちや、帰ってくる子たちのためにどうしていくかということを、そろそろ考えなきゃいけない年になったかなっていうのは最近実感する。いい方向に、もっと若者が住みやすいというか、どうやっていけばいいのかなっていうところを考えていかないといけないかなとすごい思う。」

ーー「リゾ隠岐ロザージュとして今後したいこととか、展望はありますか」
伊藤社長「ホテル単体でしたいことだったら、E-BIKEとか、電動のキックボードみたいなのをいれたいかな。ここって焼火神社に一番近い宿だし、もっと気軽に行ってほしいなって。焼火神社はすごいと思うんだよね、岩にびっちり入ってるのが。そういったところも見てほしいしって思うと、もっと気軽に行ける方法があったらいいかなと思って。ホテルのキャパが限られてるし、お客様の人数って多分これ以上上がらないんだよね。そうなってくると、既存のお客様が来ている人数の中で、プラスアルファの付属品をいろんなところでやっていきたい。ただ、今日も変わらずお客様に対して良くしていきたい。だし、なんとかして宿泊施設は残さないといけないと思ってる。まだ(西ノ島で)若手だって言われてるから、頑張らなきゃと思う。

ーー「最後になるんですが、伊藤社長にとってリゾ隠岐ロザージュとはなんですか」
伊藤社長「もう体の一部だね、切れない。あるのも当たり前、いるのも当たり前。本当に一体化しているし、それ以上でも以下でもないかな。これからも続けたいし、できるならやっていきたい気持ちはある。普段は気にしないけど、こうやって聞かれて考えると好きなんだと思う(笑)だけん、すごい立派な答えは返せないけど、リゾ隠岐ロザージュ=伊藤将宏かな。ありがたいよ。この島だからそう思わせてくれたっていうのはありがたいし、そういったところも含めて西ノ島が好きかな」

あとがき

今回お話を伺った伊藤社長は、私が日頃から西ノ島でお世話になっている方のお一人です。普段から関わりはありましたが、経営者になった経緯や西ノ島の好きなところ、これからホテルとしてやりたいことなどこれまで聞くことのなかったお話をたくさん聞かせていただきました。話す姿やその内容には、西ノ島への愛が込められていました。来ていただいた方々に、思う存分満喫していただこうという気持ちはきっとお客様に伝わっていると思いましたし、ぜひ多くの方に西ノ島に来てリゾ隠岐ロザージュでの時間を楽しんでいただきたいなと思いました。伊藤社長、ご協力ありがとうございました。