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【しまログ#6】西ノ島の神社特集第2弾

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はじめまして。西ノ島の魅力を発信する「しまログ」です。
西ノ島のことを知っている人にも、これから知る人にも、
「西ノ島の数えきれないほどの魅力を伝えたい」という想いから発足しました。

西ノ島の神社を3回に分けてご紹介する、神社特集第2弾。今回は「てぃー」がお届けします。西ノ島は多くの神社が残る長い歴史のある土地でもあります。訪れた際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。西ノ島からのパワーを得られるかもしれません。

目次

  1. 焼火神社
  2. 海神社
  3. 御朱印について
  4. 最後に

焼火神社

焼火神社とは?

焼火神社駐車場についたら、まずこの大きな看板がお出迎え。

”焼”く”火”と書くこの神社、どう読むのか少し悩みますよね。正解は「たくひ」とよびます。私が来島した当初、『やきひ』神社と読み間違えてしまい、地元の方に教えていただいたのですが、そのときは思いもよらない読み方にびっくりしました。

隠岐島前の最高峰である焼火山の中腹に位置する神社で、駐車場から片道20分ほどの山道を登り、鳥居をくぐり、社務所を横に進んだその奥に、岩に食い込んだ本殿と立派な杉がお出迎え。

この光景は何度見ても圧巻で、とても神聖な空気に満ちた雰囲気を漂わせています。

焼火の言い伝え

御祭神は大日霊貴尊(おおひるめむちのみこと)で、古くから海上安全の神として崇められています。旧暦の大みそかの夜、海上に三つの火が浮かび上がり、その火が現在の社殿のある巌に入ったことが、焼火権現の縁起と伝えられています。人々が祈願を込めると神火が現れ、その光に導かれて遭難を免れた船も少なくありません。そのため、特に船乗りたちから篤く信仰されてきました。

また、後鳥羽上皇が隠岐にご配流となった際、闇夜に遭難しかけましたが、神火に導かれて無事に着岸できたとも伝えられています。

社殿は享保17年(1732)に改築されたものであり、現在隠岐島の社殿では最も古い建築とされています。当時としては画期的な建築方法で、大阪で作成され地元で組み立てられました。現代でいうところの、プレハブ建築のようなものですね。

そして、平成4年には国指定の重要文化財に指定されました。

おすすめポイント

岩に食い込むように建つ本殿はもちろん大きな見どころですが、そこへ至る山道自体も実はとても魅力的です。距離にすると約1キロ、階段や坂道が続く参道ですが、文字だけで見ると「ちょっと大変そう」と感じる方も多いかもしれません。

時々、休憩スポットがあるので、登りが苦手な方でも安心!

しかし、この山道は木々に包まれ、澄んだ空気とともに心地よいマイナスイオンを感じられる癒しの空間です。耳を澄ませば、鳥たちのさえずりが響きわたり、歩みを進めるごとに心が穏やかになっていきます。

さらに、夕方に神社から山道を下る際には、山の向こうに広がる美しい夕焼けを眺めることもでき、思わず足を止めたくなる絶景に出会えるのもおすすめのポイントです。

焼火神社

住所:〒684-0303 隠岐郡西ノ島町美田焼火山

別府港からのアクセス(焼火神社駐車場まで)
車:約15分
自転車:電動アシスト約45分、E-bike30分
徒歩:約120分

海神社

海神社とは?


西ノ島のフェリーターミナルがある別府地区のはずれ、黒木御所・黒木神社から少し東へ進んだ場所に位置する神社です。

また、西暦927年に編纂された『延喜式神名帳』にもその名が記されており、少なくとも1000年以上の歴史を持つことがわかります。

その名に“海”とあるように、この地域は古くから漁業を生業とする人々が多く暮らしてきました。人々は海上の恵みと安全を願い、海の神を守り神として祀ったと伝えられています。

おすすめポイント

個人的に海神社で一番おすすめしたいのは参道です。参拝を終えて神社を後にし、ふと振り返ると、鳥居がまるで額縁のように景色を切り取り、その中に海へと真っすぐ伸びる参道が映し出されます。その光景は写真に収めたくなるほど印象的で、思わず心が洗われるような清々しさを感じます。

海神社

住所:〒684-0302 島根県隠岐郡西ノ島町別府409

別府港からのアクセス
車:約3分
自転車:電動アシスト約10分、E-bike約5分
徒歩:約15分
バス:町営バス「隠岐汽船」から「知当」まで約10分

御朱印について

「焼火神社」も「海神社」も御朱印がございます。
観光協会で承っておりますので、窓口までお越しください。

書置:500円 / 枚

最後に

2つの”さんどう”をご紹介した神社特集第2弾。今回は「焼火神社」も「海神社」をご紹介しました。他にも多くの神社がございますので、ぜひ西ノ島の神社を訪れてお願い事をしてみてはいかがでしょうか。