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【秋】秋の神社巡りツアー、実際に体験してみた ~知夫村・海士町~【移住者体験記】

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    • 海士町
    • 知夫村
  • 季節

ようやく暑さもやわらぎ、絶好の行楽シーズン。
秋晴れの広い空にのんびり浮かぶイワシ雲、透き通った海を眺めていると、島に来てよかった!と実感します。
この時期になると旅行好きの人なら、新たな発見を探しに出掛けているのではないでしょうか。

海士町と知夫村には、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも注目を集めている「鎌倉幕府」
を倒幕しようと企てた後鳥羽上皇(海士町)と後醍醐天皇(知夫村)の足跡が数多く残っています。
京都から隠岐に流されてきたそれぞれの天皇。
何を想い、隠岐で生活していたのか。天皇達が島に残したものは何だったのか。

今回私達が体験した神社仏閣コースは天皇達のそういった足跡をはじめ、
隠岐ジオパークや村独自の文化体験も楽しめる内容となっていました。
その内容についてご案内いたします♪

取材 澤岡 祐太
知夫村在住、36歳。22年7月に東京から移住。観光開発に取り組む。

知夫村 後醍醐天皇遠流の足跡コース


まずツアーに参加する前に、レンタカーを借りました。
知夫里島に着くとガイドさんがお出迎えしてくれて、レンタカーに一緒に同乗して頂きました。
初めて知夫里島に訪れた方でもカーナビが無くても安心♪
参加者には限定特典としてツアーパンフレットが用意されており、お話を聞くだけでなく知夫里島の様々なストーリーが見えるところがとても楽しめました。
それでは早速コース内容を見てみましょう。

後醍醐天皇の足跡について正式な記録はありませんが、知夫里島においては滞在中に残されたものがいくつもあります。
そんなロマンと体験が盛りだくさんのコースは後醍醐天皇上陸の地からスタートです。

こちらは後醍醐天皇が知夫里島に到着後、ご滞在されたと伝えられている仁夫里坊跡(にぶりぼうあと)。
大きな地形の変化は無かったようですので、きっとこの地からこの先の中ノ島や西ノ島をご覧になられたのでしょうね。

島前カルデラ

ここでちょっと休憩♪
お弁当を食べながら赤ハゲ山からの景色についてガイドさんに知夫村の文化や隠岐ジオパークについての話を聞きました。
知夫里島ならではの「名垣」や「島前の誕生」についてのお話では、えー?!っと驚く内容で隠岐諸島についてさらに興味深くなりました。

※「名垣」とは・・・知夫では放牧と畑作を交互に繰り返す「牧畑(まきはた)」と呼ばれる独特の農法が営まれていました。この牧畑には、耕作地などを区切るため名垣(みょうがき)と呼ばれる石垣が作られており、現在でもその名残を見ることが出来ます。

さぁコースに戻って後醍醐天皇の足跡を辿りましょう!
続いては天佐志比古命神社(一宮神社)の傍にある「お腰掛けの石」。
こちらに立ち寄られた際、腰を掛けてお休みになったと言われています。
村人たちは敬いの気持ちから新穀を供えるお祭りをされていたそうですよ。

後醍醐天皇の足跡も終盤です。
続いては松養寺。
こちらには後醍醐天皇が授けたとされる木造地蔵菩薩立像が安置されています。
この日は拝むことは出来ませんでしたが、運が良ければ拝める可能性もあります。
なお御開帳は1年に1度です!

写真中央当たりの石碑が法華経塚

こちらは法華経塚(ほけきょうづか)。
後醍醐天皇が後鳥羽院の墓所を参拝しようと船を出した際、文覚上人(もんがくしょうにん)の災いに見舞われたと伝えられています。
知夫里島に戻り大島にて観行(かんぎょう)をされたと伝えられている塚が残っています。

藁でジャーと呼ばれる蛇体を作り、神木に巻き付けて海や山の恵みに感謝をする。

港に戻った後は知夫村の文化を体験させていただきました。
こちらは「ジャー巻き」と呼ばれ、知夫村の各地区の守り神とされています。
本来の祭りでは10メートル以上の藁を編み、ジャーを仕上げます。それを7周半、神木を駆け上るように巻き付け、無病息災と疫病退散を祈願します。

知夫里島の神社仏閣コースではミニジャー巻き作り体験が含まれており、お土産に持ち帰ることも出来ますよ。
藁を編む体験は初めてでしたが丁寧に教えて頂き可愛く出来ました♪

オリジナルジャー巻き作り体験

赤ハゲ山から島根県本土を望む景観

いかがでしたでしょうか?
隠岐諸島には神社が100社以上もあり、すべてを周るのは容易ではありません。
限られた時間の中でしっかりと深く知夫里島の神社仏閣の歴史、また島ならではの文化を体感してみませんか?

海士町 後鳥羽上皇 歴史探訪ツアー


書いた人:たけはらゆみ 
2022年7月から海士町に移住。観光分野の仕事をしつつ自分も楽しんでいる。SFと散歩が好き。

まずは菱浦港(ひしうらこう)にある海士町観光協会でレンタカーを借りて、ツアーのスタート地点である「隠岐神社」へ向かいました。
ここでガイドさんと合流。今回のガイドさんはIターンで海士町に移住してから長く島に住んでいらっしゃるそうです。

神社のお詣りの前に、隣にある後鳥羽上皇のお墓「御火葬塚」へ。島流しになった上皇くらいしか知らない筆者ですが、隠岐と京の関係性、承久の乱以降の歴史、上皇と京の繋がりなど、とても分かりやすい説明でした。大河ドラマも見てみようかな。
御火葬塚と後鳥羽院がお住まいだったといわれる御行在所の敷地は宮内庁の管轄だそうです。時が止まったような穏やかさの一帯を抜けると、隠岐神社があります。

隠岐神社の本殿は、綺麗な社殿に立派なしめ縄がされており、とても荘厳な雰囲気でした。
海士町といえば隠岐神社というくらい、ランドマーク的で有名な神社ですが、緑に包まれた境内は、ひっそりと心が鎮まる雰囲気がありました。
御朱印ももらえるそうです。

 

 

次は、「金光寺山」へ移動。
ガイドさんがレンタカーに同乗して行き方も説明してくれるのですが、集落を抜けて、田んぼの眺めがいい小道や農道になっている山道など、ナビだと絶対分からないようなルートを案内してくれました。ちょうど稲刈りの時期だったので、刈り取った稲がガードレールに干してあったり、秋の里山の景色も堪能!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金光寺山では、平安時代の流人 小野篁にもゆかりのある金光寺を見学。その後、お寺の隣にある展望台から海に沈むカルデラの景色を眺めながら、隠岐の成り立ちや地球の成り立ちについてジオパークらしい解説を伺いました。
私はいま、600万年の大地の営みの上に立っているのだなぁ。

続いては「宇受賀命神社」(うづかみことじんじゃ)へ。
ガイドブックでもあまり見かけなくてほぼ情報無く行ったのですが、とても素敵な場所でした。

まず田んぼが広がる中に鳥居が佇む景色が美しい。そして、ガイドさんのお話も、宇受賀命神社の格式や、その格式が与えられた歴史的背景、島を跨いで展開される神々の恋物語まで、情報量が多い…!思わず、田んぼの真ん中で歴史ロマンに思いを馳せてしまいました。
なお、無人の神社ですが、先ほどの隠岐神社で御朱印を受け取れるそうです。

 

最後は、コースのクライマックス「明屋海岸」へ。

海底まで見える透き通ったエメラルドグリーンの海、ゴツゴツした溶岩石の真っ赤な岸壁、絶景!
さきほど金光寺で聞いた600万年に及ぶ島の成り立ち、大地の活動の痕跡が目の前に広がっていました。この海岸は230万年前にできたので割と最近ですね、とのこと。ほとんど悟りに近い時間感覚です。ジオパークってすごい。
そして、宇受賀命と姫神様のラブストーリーも、ひとまずここで完結です。登場人物や物語のひとつひとつに、古くからの島々の関係性や教訓が織り込まれているんですね。神話を通じて、土地と人とが作りあげてきた歴史と営みを感じました。

 

終わってみれば、景色も神社も堪能して、発見だらけのツアーでした。
とにかくガイドさんが物知りで、ジオパークや歴史や神話について分かり易いのはもちろん、道端の植物から地元の行事、島暮らし事情まで何でも答えてくれて、この半日でだいぶ海士町に詳しくなった気がします。
神々の住まう島、隠岐。その所以を体感できるツアー、オススメです!

コースのお申し込みはこちら


知夫里島 後醍醐天皇 遠流の足跡コース新しいタブで開きます
体験時間:約4時間
料金:40,000円(2名の場合)

 

海士町 後鳥羽上皇 歴史探訪ツアー新しいタブで開きます
体験時間:約4時間
料金:48,000円(2名の場合)